スンダランド人の備忘録

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【ラグビー】釜石鵜住居復興スタジアム竣工に思う【シーウェイブス】

2018年8月19日、いよいよ岩手県釜石市の「釜石鵜住居(かまいしうのすまい)復興スタジアム」が始動する。www.city.kamaishi.iwate.jp

2011年3月11日に発生した東日本大震災では釜石市も甚大な被害を受け、スタジアムのある鵜住居(うのすまい)地区も壊滅的な状況だった。

自分がボランティアで初めて入ったのが、ここ釜石市。目の当たりにした衝撃的な光景は、今でも脳裏に焼き付いている。内陸から沿岸へ車を走らせ、釜石駅付近までは目立った被害はなかった。が、そこから市街地へ進んだ途端、横転し潰れた自動車、酷く破壊された建物、崩落した三陸鉄道の高架橋など、、、つぎつぎと目に飛び込んできた。言葉が出なかった。

市街地を抜け、さらに山あいの国道を下っていくと鵜住居地区が見えてくる。海に面したこの平地は、住宅(があったであろう)の基礎と黒い土壌ばかりが目立ち、本当にここに人の営みがあったのか?と、我が目を疑った。

この時以来、ご縁があり幾度となくお手伝いをさせていただいた。訪れるたびに町の変わる様子も見てきた。釜石シーウェイブスの存在を身近に感じ、いつしか贔屓のラグビーチームにもなった。

まもなく、釜石のシンボルとなるべく施設がこけら落としとなる。「ようやくここまできたか」というのが率直な感想だ。新球技場は、”復興”という名がつく。釜石にとって”復興”とは何だろう?と考えてみる。交通インフラが整う。新しい建物ができる。ラグビーワールドカップ開催で観光客が増えるetc どれも復興に必要な力だと思う。だけど、釜石といえばやっぱり「ラグビーチーム」があり、日本ラグビーの一時代を築いた”北の鉄人”DNAを受け継ぐ釜石シーウェイブスが捲土重来して、トップリーグに昇格を果たし優勝を飾ることが、実は最大の「復興力」なんじゃないかなっと勝手に妄想してしまう。

そういった観点でも、「釜石鵜住居復興スタジアム」という新たな球技場が整ったシーウェイブスには、これを足掛かりに大いに飛躍を願う。まずは、こけらおとしのメモリアルマッチ。相手はトップリーグ強豪「ヤマハ発動機ジュビロ」だが、臆せず堂々と戦ってほしい。

何はともあれ、チケットがなんとか手に入ってよかった。オープニングDAYが今から楽しみだ。が、スタジアムの場所は津波襲来地であることを忘れず、避難ルートの確認は怠らずにしておこう。

 <おまけ>

今年3月のスタジアム工事状況。現地の変貌ぶりに期待。

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