JR東日本の自販機運営を担う「JR東日本ウォータービジネス」が、ドリンクの定期購入販売 ”自販機サブスクリプション「every pass」” を10月1日から開始する。
サブスクリプション(subscription)とは、英語で” 定期購入" という意味だが、自販機で定期購入させるという発想がユニークだ。日々購入する商品をサブスクリプション化することは、キャッシュレス化の一助になるのではないだろうか。
9月2日から500名限定で利用者募集を行い、10月1日からサービス開始とのこと。支払いはあらかじめ登録したクレジットカードから引落し。自販機に小銭を入れる煩わしさや、プリペイドカード型電子マネーのような事前チャージも不要だ。
◆概要
- サービス名: every pass(エブリーパス)
- サービス開始: 2019年10月1日(火)
- サービス内容: スマホアプリ「acure pass(アキュアパス)」に配信されるQRコードを、JR東日本管轄駅に約400台設置の「イノベーション自販機」にかざし商品受取り可能(1日1本)
- 購入プラン: 「アキュアメイドプラン」・・・980円/月・1か月のみ・商品制限あり 「プレミアムプラン」・・・2,480円/月・毎月自動更新・商品制限なし
- 支払い方法: スマホアプリ内でクレジットカード紐づけのうえ決済
- 参加条件: 9月2日~16日の間で500名の利用者募集。抽選で決定。
<サービス詳細・募集要項はこちら>
プレミアムプランであれば、仮に毎日150円のドリンクを購入つづければ150円×30日で4,500円と、毎日惰性で買うよりも約2,000円もお得。個人的に注目は、体脂肪に悩む皆さんの味方「伊右衛門 特茶」が商品ラインナップに含まれていること。
元々単価が高い商品なので、自販機で買うと190円はするし、コンビニで購入しても安くはない。ネット通販も激安というほどではない。それが、自販機サブスクリプション「every pass」で特茶を選べば、自販機価格190円として×30日とすれば、通常5,700円かかるところ、プレミアムプランの定額2,480円の支払いでまかなえ3,220円もお得になる。実質1本あたり約80円余りの負担で済むので、参加して損はなさそうだ。
◆気になる点
対象となる「イノベーション自販機」がJR東エリアで400台設置とのことだが、未設置駅もあるので注意が必要。またターミナル駅と郊外駅では、設置台数や設置場所(駅ナカのみか、改札外にもあるのか)の違いもあるだろうし、最寄り駅や最寄り改札・ホームにイノベーション自販機がなければムダ金になってしまうおそれもある。。。
イノベーション自販機 設置箇所 | acureの自販機 | acure<アキュア>
あとは、欲をいえば1日1本ではなく「毎月合計30本購入できる」ほうがありがたい。鉄道を使わない日もあるだろうし。まあ、サービス提供側としては、自販機を毎日のタッチポイントにするクセづけをさせて、あわよくばプラスアルファで商品を購入させることで販売本数を増やしたいだろうから、毎月合計のサービスだと提供しづらいのかな。何はともあれ、500名に選ばれなければ参加できない。応募は忘れずにしておこう。
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